大場幸夫
A5判/197ページ/2003.6.1発行
■特長■ この本は、子育て支援事業についてのいくつかの問題点を明らかにしてみようということで編集されています。 保育の場における子育て支援事業の問題点を、あるときは特集やシンポジウムのテーマとして、またあるときは論文の形で「保育の実践と研究」誌上に取り上げてまいりました。同時にこの問題に関心のある人間が月に一度集まって、自分たちがかかわっている子育て支援事業の動向を報告して、論考を述べ合ったり批評し合ったりする会「子育て支援と保育実践研究会」も生れました。この本では、事業の取り組みにかかわる素朴な疑問を追及していますが、これらの論文の多くは、転載にあたり一部修正していますが、すでに「保育の実践と研究」誌や「子育て支援と保育実践研究会」で発表されたものを一冊の本にまとめました。
■目次■ |
第1章 支援をめぐる混乱はどこからくるのか
第2章 「子育て支援」という社会理念の検討_現代の「子育て・教育」の閉塞感を拓くために
第3章 「子育て支援」における保育者の主導権(ヘゲモニー)を問う
第4章 子育て支援:受ける側(母親)の選択
第5章「子育て支援」の全国的な取り組み
第6章「子育て支援」の取り組みと課題_取り組みを巡るある地域の動向
第7章 沖縄県豊見城市の「子育て」に関する実証的研究
第8章 公設民営のセンターでの取り組み