森田 直樹(著/文)
(小学館)
B5判/184ページ/2022.3.21発行
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■内容■
発達凸凹の子の辛い子育てがこれで救われる
保育所・幼稚園・小学校でのルールに合わせて生活することが難しい子どもたちが増えています。発達障害やグレーゾーンと診断を受けるケースも少なくありませんが、もっと広い視野で見て、発達に凸凹がある子どもと捉える動きも出てきました。
診断が下りても、親の子育ての辛さは解消されません。それは、発達凸凹の子どものよりよい育て方が知られていないからではないでしょうか。
著者・森田直樹氏は、不登校カウンセリングで多くの親に親子関係の改善指導をし、実証研究を続けてきました。
そこでもっとも効果が見られたのが、子どもの自己肯定感を高める親からの言葉がけ「コンプリメント」です。親が愛情と承認をもって日々言葉がけに務める(コンプリメントトレーニング)ことで、発達凸凹の子ども自身の悩みや不安が解消され、温かい家族関係を再構築することができます。その結果、不登校や様々な身体症状も解消されていきます。
本書では、著者がこの17年間の不登校カウンセリングから確証したコンプリメントトレーニングによる子育て法をガイドしています。また、それによって不登校や子育ての悩みを解消した7000を超える実例の中から、多くの事例を紹介しています。
育て直しをする覚悟で、本書をお読みいただきコンプリメントトレーニング子育てを辛抱強く続けていけば、発達凸凹の子どもをもつ親御さんの悩みは解消され、子どもは順等に成長していくでしょう。
■目次■
第一章 凸凹の子どもの心のコップを自信の水で満たす
・何かしらの身体症状が現れると発達障害に結びつける
・発達障害も発達の凸凹の身体症状の一つ
・発達凸凹の子育ての課題は「自信の水をためる」と「発達に必要なスキルを身に付ける」こと
・発達凸凹の子どもの心のコップを自信の水で満たす
・愛情と承認の言葉でつくる「自信の水」は、言霊
・親子の信頼関係がなければコンプリメントで自信の水はつくれない
・甘えたいが甘えられない、コンプリメントの反応に「試し」が出れば子どもの心に届いている
・自信の水を何に使うか、その方向性を示す
・コンプリメントの「力がある」とは、「人に役立つ力である」とコンプリメントを統合して教える
・日常会話がコンプリメントになる
・発達の凸凹の子どもの心のコップにためてあげたい二つの自信の水
第二章 凸凹の子どもの発達に必要なスキルを身に付ける
・パニックを起こさないスキルを身に付ける
・刺激に「対処するスキル」が分からないからパニックになる
・リソースの中にある「刺激に対処しようとするスキル」を認めて励ます
・「刺激に対処するスキルアップ」をコンプリメントする
・漠然とした刺激への「対処のスキル」は考えにくい
・感情をコントロールするスキル
・アクティブラーニングで、状況の把握や相手の感情に気付かせる
・毎日のシミュレーションで先の見通しの力を育てる
・任せることで考える力を培う
・子どものリソースを見付けノートに記す
・社会に出る一歩を踏み出すスキルは、コンプリメントの統合で培われる
・凸凹の子どもにとって学校ほどたくさんのスキルを学ぶ場はない
第三章 コンプリメントトレーニングで育っている子どもたち
・コンプリメントで育てた親たちからのレポート
・幼い頃の様子と子どもの変化
・寺子屋教室で出会った子どもたち、すでに十数年がたちました
・現在コンプリメントトレーニング中の発達の凸凹の子どもたち
・子どもの凸凹は、順当に成長するためのきっかけ
第四章 コンプリメントトレーニングを広めていくため
・コンプリメントトレーニングの課題
・コンプリメントトレーニングセンターとサポート校
・学校は、生き方を教えることが必要になってきている