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困難を抱えた子どもの保育臨床とファンタジー

浜谷直人 著
(新読書社)
A5判/119ページ/2019.7.24発行
■内容■
ひと味異なる喜びを感じる保育
発達障がい、貧困、虐待などの背景をもつ困難を抱えた子どもたちと共に生活する時、常識的な発想からいったん離れて、ユーモア、奇想天外な視点をもつと、予想もできなかった姿の子どもが現れる。
 
■目次■

まえがき
ファンタジーで気持ちよく切り替える
ファンタジーモードを楽しむ
困難を抱えた子どもたちの保育とファンタジー

第1章 ファンタジーで仲間が育った「困難だった」クラス
1-1 はじめに
1-2 途方に暮れて戸惑いながら試行錯誤した4月頃
1-3 加配保育者(ミナ先生)が、動きの激しいケンに寄り添った(5月〜6月頃)
1-4 全体の保育担当(ヒロ先生)が子ども一人ひとりと関係をつくりながら、クラス全体の活動を試行錯誤した(5月〜6月頃)
1-5 実践が転回するきっかけ:保育者も子どもも楽しくなると道が開ける
1-6 小人数の仲間関係ができて遊びが展開する(4歳児クラス2学期)
1-7 それぞれに自信をつけた夏祭り活動(5歳児1学期)
1-8  5歳児後半のクラスの様子と、子どもたちの育ち 
1-9 ケンの成長と、集団活動への参加
1-10 ファンタジーのもつ不思議な力:良質な素の自分を出すことができる
1-11 ファンタジーが展開すると、子どもの持ち味が活きる

第2章 ヒーローごっこ遊びと集団づくり
2-1 ごっこ遊びで子どもは育つがヒーローごっこは敬遠される
2-2 ヒーローごっこ実践事例
(1) 実践が始まるきっかけ
(2) 準備段階:子どもが面白いと感じている世界を研究する
(3) 実践の開始:戦いごっこ・忍者ごっこを楽しく始める
(4) 子どもがナルトのイメージにこだわる段階での遊び:かまわず楽しい遊びを仕掛ける
(5) 先生がナルトらしくない遊びをしても、それを認めて楽しく遊ぶ段階
(6) 遊びが展開する:その1、拠点をつくって遊ぶ
(7) テレビのイメージに縛られない発想を認め合える段階
(8) 遊びの展開その2:思わぬ展開から遊びを発展させる
(9) 遊びの展開その3:既存のイメージと自分たちのアイデアと行きつ戻りつして遊びが発展する
(10) 仲間意識が育つ
(11) テレビのヒーローごっこが楽しい遊びに発展する指導
2-3 ナルト実践の指導経過の特徴
ヒーローごっこでは、もとのイメージにこだわりすぎる問題がある
実践が発展し、子どもが遊びこむとは?
2-4 ごっこ遊びと集団づくりにおける自制心の育ち
集団としての自制心の現れ
仲間意識の育ちにおけるごっこ遊びの意義

第3章 ごっこ遊びの指導が苦手を考える
3-1 ごっこ遊びを指導するのは難しい
3-2 実践事例 幼さが残る 4 歳児だからこそ熱中できた海賊ごっこ:ごっこ遊びに苦手意識を持っていたのに楽しい実践になった
研修会の実践を書くことになってしまった
夏祭りのお店屋さんごっこ遊びに取り組んだが楽しくならなかった
海賊ごっこの始まり 1 日目(午後の自由遊び時間)
遊びの発想の源泉 :絵本の世界とシンジの個性
海賊ごっこをさらに発展する
特別感によって遊びたい気持ちが高まる
遊びの継続と片付け
3-3 一斉保育とごっこ遊びの違い:保育者自身が楽しくなるごっこ遊び
3-4 計画するが計画に縛られない実践
3-5 ごっこ遊びが崩壊するとき
3-6 保育者がごっこ遊びを楽しむようになる

第4章 絵が苦手な子ども:絵の発達理論を拡張する
4-1 絵が苦手になる子どもたち
4-2 絵に対する素朴な理論と子どもの絵の発展理論
4-3 子どもの絵の理論における問題点とは何か:写実性と規範性
4-4 自由な絵の指導を可能にするために
(1) 絵はスナップショットではなく時間が含まれている
(2) 対象と描画の関係を一端切断して、モード概念を導入する
4-5 モード概念を用いて絵の苦手意識を解釈する
4-6 保育実践と子どもの絵の発達理論の接点
 
価格 : 1,400 円(税込 1,540 円)
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